福山市の屋根カバー工法で選べる屋根材と工事
カバー工法では、今の屋根の上に新しい下葺き材(ルーフィング)を張り、その上に金属の屋根材を葺きます。どの屋根材を選ぶかと、下地をどう確かめるかが、工事の要点です。

ガルバリウム鋼板の立平葺き・横葺き
ガルバリウム鋼板の屋根材は、葺き方で大きく2つに分かれます。立平葺き(たてひらぶき)は、棟から軒先まで縦に長い板を通す葺き方で、継ぎ目が少なくなります。横葺きは、横長の板を軒先から段々に重ねる葺き方で、外から見るとスレート屋根に近い横筋の見た目になります。どちらが合うかは、屋根の形と勾配で決めます。
石粒付き鋼板
鋼板の表面に細かな天然石の粒を付けた屋根材です。鶴弥の「レコルーフ」は、スレート屋根に重ねるカバー工法専用の製品で、ジンカリウム鋼板に天然石粒を焼き付けています。メーカーの説明では、表面の石が雨音を吸収・拡散して抑えます。また、天然石は色落ちしないため、塗装などの手入れは不要と説明しています。金属屋根の雨音が気になる方が比べる屋根材です。
断熱材一体型の金属屋根
鋼板の裏に断熱材を貼り合わせた屋根材です。アイジー工業の「スーパーガルテクト」は、しん材にポリイソシアヌレートフォームという断熱材を使っています。重さは1㎡あたり5.0kgで、メーカーはスレート屋根の約4分の1、和瓦屋根の約10分の1としています。断熱材が一体になっている分、一般的な金属屋根より遮音性能に優れる、というのがメーカーの説明です。
ルーフィング(下葺き材)の新設
屋根の防水は、屋根材の下に敷く防水シート(ルーフィング)が担っています。カバー工法では、古い屋根の上に新しいルーフィングを張り、その上に屋根材を葺きます。アイジー工業の施工マニュアルも、防水のため必ず下地に下葺き材を施工するよう求めています。見積書では、ルーフィングの製品名と、軒先や棟、壁との取り合いの板金の範囲を確かめてください。
カバー工法ができない屋根
ケイミューは、重ね葺きを「下地までは傷んでいない場合」に向く工法とし、スレートのような平らな屋根材なら施工でき、瓦屋根には向かないとしています。次のような屋根は、屋根葺き替えを検討します。
- 瓦屋根 凹凸が大きく、上に重ねられない
- 野地板が傷んでいる 雨漏りが長く続き、踏むと沈む
アイジー工業の施工マニュアルでは、既存の垂木や野地板の強度を確かめ、足りなければ構造用合板を増し張りしてから施工します。反りや腐朽がひどく対処できない場合は、施工不可と書かれています。

福山市で外壁塗装をご検討の方へ
- 外壁や屋根の気になる状態を、フォームからそのまま相談できます
- 現地調査と見積書の内容を確認してから、依頼するかどうかを決められます
- 提携する塗装店の建設業許可などの情報は、確認できたものを本サイトに掲載します
石綿を含むスレート屋根とカバー工法
住宅屋根用化粧スレートのうち、石綿を1%超えて含む製品は、2004年10月1日から製造が禁止されました(厚生労働省)。それより前に建てた家のスレート屋根には、石綿を含む製品が使われている場合があります。
カバー工法は今の屋根材を撤去しないため、スレートを割ったり砕いたりする作業がほとんど出ません。アイジー工業の施工マニュアルは、既存のスレートを解体・破砕する場合は石綿障害予防規則に従うよう求めています。葺き替えでは撤去と処分の手間がかかるのに対し、重ねる工事ではその工程を省けます。
ただし、カバー工法でも石綿の事前調査は必要です。改修工事の前には、工事の規模にかかわらず、有資格者による事前調査が義務になっています(アスベストの事前調査)。見積書に調査の項目があるかを確かめてください。古いスレートは屋根の中に残るため、将来建物を解体するときに、改めて石綿の調査と処理が必要になります。
カバー工法・葺き替え・塗装の選び方
スレート屋根の工事は、塗装、カバー工法、葺き替えの3つから選びます。色あせや苔が中心で割れが少なければ、屋根塗装で表面を守り直せます。割れや反りが増えたものの下地は健全なら、カバー工法が向きます。下地まで傷んでいるか瓦屋根なら、葺き替えです。
葺き替えは古い屋根材と防水シートを撤去して下地から新しくするため、野地板の状態を直接確かめて補修できます。その分、撤去と処分の費用がかかり、石綿を含むスレートでは処理の手順も増えます。カバー工法は撤去を省けますが、下地を直接は見られません。どちらにするかは、屋根裏から野地板の状態を確かめてから決めましょう。
屋根カバー工法の工事の流れ
- 1
現地調査
屋根材の種類と製造時期、割れや反りの範囲、棟板金の状態を見ます。屋根裏に入れれば、野地板の雨染みや腐れも確かめます。カバー工法では工事のあとに野地板を直接見られなくなるため、この段階の確認が仕上がりを左右します。踏んだときに沈む場所がないか、雨漏りの跡がないかも、写真で説明してもらいましょう。
- 2
石綿の事前調査と見積もり
屋根材に石綿が含まれるかを調べ、屋根材、ルーフィング、板金の範囲を決めて見積もりを出します。
- 3
棟板金などの撤去
棟板金や雪止めなど、新しい屋根材の邪魔になる部材を外します。スレート本体はそのまま残します。
- 4
ルーフィングの施工
古い屋根の上に新しいルーフィングを張ります。下地が弱い部分は、合板を増し張りしてから張ります。
- 5
屋根材と板金の施工
軒先から金属屋根材を葺き、棟、けらば、壁との取り合いに板金を取り付けます。
- 6
点検・引き渡し
屋根材の留め付けと板金の納まりを確かめ、工事中の写真とあわせて引き渡します。
