福山市のALC外壁塗装で確かめること
ALCの塗り替えは、色を新しくするより、切れかけた防水の膜を戻す工事です。

ALCパネルの性質(吸水しやすい)
ALCパネルは、鉄筋などで補強した軽量気泡コンクリートの板です(JIS A 5416、建築研究所の資料)。旭化成建材は、軽くて断熱・耐火に優れる反面、表面の強度が小さく、欠けやすく、水を吸いやすい材料だと説明しています。
防水の弱い仕上げのままだと、雨で水を吸い、乾いて放湿する動きをくり返し、パネルにひび割れが出るおそれがあります。同社の試験では、下地処理をしないで塗った場合、リシン系の塗材で1.6〜6.25倍以上、アクリルタイルで4〜25倍以上も水を吸いました。ALCの塗装では、仕上げの塗料と同じくらい下地の処理が大事です。
基材そのものの耐久年数は、旭化成建材のパワーボードで約60年です。ただし防水塗装が前提の材料で、塗装材の寿命に合わせた手入れが要ります。
防水形複層塗材
ALCの外壁に使われる仕上げの一つです。菊水化学工業の製品説明では、アクリルゴムを主成分とした複層の塗材で、伸び縮みする塗膜が下地のひびに追従して雨水を防ぎます(JIS A 6909)。
一方で、旭化成建材は、「防水形」と名のつく塗材は透湿性が低く、室内側の湿気で膨れるおそれがあるとしています。日本ペイントも、ALCを弾性塗料で塗り替えると、夏に表面が50〜60℃以上になって壁の中の湿気が水蒸気になり、次の塗り替えで膨れが出やすいとしています。
防水と透湿のどちらを優先するかは、今の塗膜の種類、壁の構造(通気層の有無)、室内側の湿気の状態で決まります。現地調査では、この点を塗装店に確かめてください。
パネル目地のシーリング
ALCの外壁は、パネルの継ぎ目を目地のシーリングでふさいでいます。旭化成建材は、塗り替えのときに目地のシーリング材の傷みを見て、増し打ちか打ち替えを検討するとしています。建築研究所の資料も、仕上材と目地シーリングの定期的な点検と手入れがALC自体の傷みを防ぐとしています。
厚く付ける仕上塗材を目地のシーリングの上に厚塗りすると、塗膜がひび割れるおそれがあります(旭化成建材)。打ち替えと増し打ちの違いはシーリング打ち替えで紹介しています。
欠け・爆裂の補修
旭化成建材によると、ALCは表面の強度が小さく欠けやすい材料です。建築研究所の資料では、ALC外壁の調査で「欠け、浮き、鉄筋露出」を目で見て確かめます。補強の鉄筋が見えるほど欠けている状態(爆裂と呼ばれることがあります)は、塗る前の補修が欠かせません。
旭化成建材は、パネルのひび割れは該当箇所の補修か、パネル1枚単位の張り替えができるとしています。補修の範囲と方法が見積書に書かれているかを見てください。
鉄骨造住宅・ハウスメーカーのALC
ALCには厚さの違う製品があります。旭化成のALCでは、厚さ75mm以上の「ヘーベル」が主に鉄骨造の住宅・ビル・工場に、37mmの「パワーボード」が木造住宅に使われています。
旭化成建材は、パワーボード専用に開発した純正塗料を出しています。ハウスメーカーの住宅なら、新築時の会社が塗り替えの塗料や条件を決めていないかを、塗り替えの前に確かめてください。

福山市で外壁塗装をご検討の方へ
- 外壁や屋根の気になる状態を、フォームからそのまま相談できます
- 現地調査と見積書の内容を確認してから、依頼するかどうかを決められます
- 提携する塗装店の建設業許可などの情報は、確認できたものを本サイトに掲載します
防水が切れたALCの傷み方
建築研究所の資料によると、ALC外壁の傷みは、パネルそのものより表面の仕上材の劣化が中心です。仕上材の手入れを続ければ、地震によるひびなどを除き、パネル自体の傷みは防げると考えられています。主な傷み方は次のとおりです。
チョーキング・汚れ
手で触ると白い粉が付く。エスケー化研が修繕の目安とする、塗膜の表面劣化の段階です塗膜のふくれ・はがれ
雨漏りが原因のこともあります。日本ペイントは、漏水箇所を直してから塗らないと、同じ場所がまた膨れるとしていますカビの発生
建築研究所の資料では、漏水による劣化の例に挙がっています目地のひび割れ・目地まわりのALCのひび
シーリングの劣化のほか、シーリング材の接着力が強すぎて周りのALCが割れる例もあります欠け・鉄筋の露出
塗装の前に補修が要る段階です
日本ペイントは、塗り替えのサインを放っておくと割れやはがれ、膨れに進み、建物自体の劣化に至ると維持費がかなり増えるとしています。
