福山市のシーリング工事で相談できること

サイディング目地の打ち替え
窯業系サイディングの縦の継ぎ目(目地)にある古いシーリング材を撤去し、新しく充てんし直す工事です。日本窯業外装材協会は、シーリング材のひび割れやはく離には「打ち替え等」で対処するとしています。
この目地は毎日動いています。実物大のサイディング目地を5年観察した研究では、目地幅が4年で約7%広がり、1日のうちにも±約4%伸び縮みしていました。動く目地では、シーリング材を目地の両側面だけに接着させる「二面接着」が欠かせません。底面にも接着する「三面接着」になると伸び縮みについていけず、切れるかはがれて漏水につながるため、目地底にボンドブレーカーやバックアップ材を入れます。日本シーリング材工業会は、目地幅10mmなら深さ8mm以上を標準とする見解を示しています。
サッシ・窓まわりの増し打ち
窓枠まわりの目地は、打ち替えるかどうかの判断が分かれる場所です。日本シーリング材工業会は、窓枠まわりは撤去が難しく、撤去するとかえって漏水を招きかねないため、ゴム弾性が健全と判断される場合でもシーリング材の厚みをできるだけ確保して施工するよう勧めています。上から塗装する場合は、古い材料の成分が塗膜を汚さないよう、塗料メーカーのブリード抑制塗料(バリアプライマー)を塗ってから仕上げる方法を勧めています。
ただし、すでにはく離や断裂がある窓まわりは、窓枠を傷つけないよう慎重に撤去して打ち替えます。増し打ちで済ませるのは、古い材料が健全な場所に限られます。
シーリング材の種類
名前が似ていても性質は大きく違います。
- 変成シリコーン系 表面に塗装ができ、耐候性も良好。サイディング用の製品が工業会の適材適所表で適用とされています
- シリコーン系 耐候性に優れますが塗料が付きにくく、外壁の目地に使うと撥水汚染のおそれがあります
- ポリウレタン系 塗装性がよい一方、紫外線で劣化しやすいため上から塗る前提の材料です
窯業系サイディングの目地には、伸びやすい低モジュラスタイプを選びます。塗装する目地では、シーリング材の成分が塗膜に移って汚れる「ブリード」を抑えたノンブリードタイプが多く使われます。ただしノンブリード性能の統一規格は今のところなく、メーカーごとの自主基準です。
先打ちと後打ち(塗装との順番)
外壁塗装と一緒に打ち替えるときは、順番を決めます。
- 先打ち後塗り シーリングを打ってから上を塗ります。塗料との相性によるブリード汚染に注意し、目地の動きで塗膜が割れても目立たないよう、仕上げ色と同系色のシーリング材を選ぶのがよいとされています
- 先塗り後打ち 塗ってからシーリングを打ちます。シーリング材が日光にさらされるため表面の耐候性が要り、塗装後に古い材料を撤去する作業は時間がかかり、薄い膜が残りやすくなります
工業会は、どちらにするかを事前に当事者間で確かめておくよう呼びかけています。
換気フード・配管まわり
換気フードやエアコンの配管が外壁を貫通する所のすき間も、シーリングで埋まっています。目地の打ち替えで足場を組んだときに一緒に点検し、割れやすき間があれば同時に打ち直すと、あとで足場を組み直さずに済みます。

福山市で外壁塗装をご検討の方へ
- 外壁や屋根の気になる状態を、フォームからそのまま相談できます
- 現地調査と見積書の内容を確認してから、依頼するかどうかを決められます
- 提携する塗装店の建設業許可などの情報は、確認できたものを本サイトに掲載します
見積書の「打ち替え」と「増し打ち」の見分け方
見積書に「シーリング工事 一式」とだけ書かれていたら、打ち替えか増し打ちかを必ず聞いてください。日本シーリング材工業会は、増し打ち(古いシーリング材の上に新しい材料をかぶせる施工)では目地が薄い層で覆われるだけで、打ち替えで期待される性能が出ないため「改修工事」とはいえないとしています。起こりうる不具合として挙げているのは次の4つです。
未硬化
薄い層では材料が固まりきらないはく離
薄い層は伸び縮みの影響を受けやすく、はがれやすいブリード汚染
古い材料の成分が新しい材料と塗膜に移って汚れる膨れ
古い材料のひびの中の空気や水分がふくらむ
見積書では、次の書き方になっているかを見ます。
工法
サイディング目地は「打ち替え(既存撤去)」、窓まわりを増し打ちにするならその範囲数量
目地の長さ(m)。「一式」だけなら長さを聞く材料
メーカー名と製品名。変成シリコーン系か、ノンブリードタイプか副資材
プライマー、バックアップ材またはボンドブレーカー順番
先打ちか後打ちか、塗装までの養生日数
シーリング打ち替えの手順
日本窯業外装材協会と日本シーリング材工業会の資料に沿うと、打ち替えは次の順で進みます。
- 1
天候と目地の確認
外気温5℃以下や被着面が50℃以上のとき、雨や雪が予想されるとき、目地が濡れているときは施工しません。
- 2
古いシーリング材の撤去
古い材料と部材の間にカッターで切り込みを入れて引き抜き、部材に残った薄い皮膜もカッターで取り除きます。薄膜を残すと、プライマーと充てんを正しく行ってもはがれやすくなります。
- 3
バックアップ材・ボンドブレーカーとマスキング
目地底のバックアップ材やボンドブレーカーを新しくして三面接着を防ぎ、目地のふちにマスキングテープを張ります。
- 4
プライマー塗布
シーリング材専用のプライマーを目地の両側面に塗ります。工業会は2回塗りを標準とし、塗料用のプライマーやシーラーは兼用できないと書いています。
- 5
充てん・ヘラ押さえ
プライマーを塗ってから30分以上6時間以内に、目地の奥まで充てんし、ヘラで押さえて表面をならします。固まる前にマスキングテープをはがします。
- 6
養生・塗装
上から塗装する場合は養生の日数をとります。メーカーの説明では、通常2〜4日程度です。
打ち替えを考えたいサイン
ひび割れ
シーリング材の表面に細かい割れが入っているはく離・すき間
外壁材との境目がはがれて、すき間が見える断裂
目地の途中で材料が切れている
日本窯業外装材協会のガイドは、シーリングの打ち替え時期を年数では示していません。外壁を塗り替えるときに目地も一緒に点検し、上のサインがあれば打ち替えましょう。
詳しくはサイディングの外壁塗装をご覧ください。
